【大塚製薬株式会社の場合】~Web 講演会に Mediasite を活用~

Web 講演会に Mediasite を活用

年間100 回以上の講演会を全国の医療機関にライブ配信

オロナミンCドリンク、ポカリスエット、カロリーメイトといった製品で知られる大塚製薬は、日本で2番目、世界で9番目という売上げ規模を誇る製薬会社です。薬の有効性や安全性を医療関係者にきちんと伝え、適切な医療を手掛けてもらうため、年間 100 回以上の講演会を開き、それを全国の医療機関にライブ配信しています。その配信に力を発揮しているのが、メディアサイトの「RL Recorder EX Server」です。

大塚製薬株式会社 総務部 CS&DVD 室 室長 上田 哲郎氏

大塚製薬株式会社
総務部 CS&DVD 室 室長
上田 哲郎氏

医師から医師へ薬の使い勝手を伝えてもらうことが目的

大塚製薬は「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する」という企業理念に基づき、さまざまな製品を開発してきました。お馴染みのオロナミンCドリンク、ポカリスエット、カロリーメイトなどの製品は、医薬品と栄養という科学的な根拠をもとに開発されたもので、医薬品のノウハウを活用したニュートラシューティカルズ関連事業と位置づけられ、今や東南アジアを中心にグローバル展開を図っている製品です。

一方、医薬品関連では、中枢神経系を最重点領域、循環器、消化器、呼吸器、眼科・皮膚科領域を重点領域として、独創的な医療用医薬品の研究開発、製造・販売を行っています。海外販売比率は 50%で、この分野でもグローバルな展開を図っています。

Web 講演会の撮影収録風景

Web 講演会の撮影収録風景

「医薬品ビジネスにおいて特徴的なことは、有効性だけではなく副作用の情報を取り扱うことも必須であることです。そのため、医薬情報担当者(MR)は教育と訓練を受けた認定者だけが従事できることになっています」と、総務部の上田哲郎さんは医薬品ビジネスの難しさを強調します。

かつては、社内衛星放送を利用し、各支店に医師や医療関係者を集めて講演会や研究会を実施していました。しかし、開催場所の制約がある上、業務が多忙な医療関係者を集めなければいけないため、企画には限界がありました。「MR が医療機関に出向いていく出前の Web 講演会を開催すれば、そういった制約を取り払うことが可能なのではないかと考えました。また、製品担当部門からも、Web 講演会に対する強い要望がありました。大塚製薬は医師に対して薬の有効性と安全性の情報を伝達するわけですが、薬の使い勝手の情報は医師が持っています。医師から医師へ薬の使い勝手を伝えてもらうため、Web 講演会は非常に有効だと考えています」と、上田さんは Web 講演会を開催することになった理由を説明します。

ネットワークに強いことがメディアサイト選択の理由

Web 講演会を開催するに当たって、大塚製薬が導入したのがメディアサイトの「RL Recorder Ex Server」です。Mediasiteは遠隔教育を目的に設計されたシステムであり、レコーダーとサーバー間は 1 本のトラフィックしか発生せず、クライアントに対してサーバーが一方向にデータを送っていくことで、最小限のトラフィックで安定した配信を提供できるシステムです。「いろいろなシステムを検討しましたが、このネットワークの強さがメディアサイトを採用した最大の理由です」とのことです。

ネットワークに強いことがメディアサイト選択の理由

ネットワークに強いことがメディアサイト選択の理由

大塚製薬の Web 講演会は「Live On Seminar」という名称で、品川の東京本部にある社員教育用の衛星放送スタジオを経由して全国にライブ配信されています。全国の医療機関には大塚製薬のMRが出かけて行き、インターネットで配信される講演会をプロジェクター等に映し出します。

「最初は精神科領域で取り組みを始めました。山奥の精神科病院では電波がつながらないという問題もありましたが、回数を重ねていくうちに現場で解決を図り、今ではほとんど問題がないレベルになりました」。

初年度は精神科領域の製品を配信していたところ、効果が高いプロモーションと位置付けられ、プライマリ製品のすべてで実施するようになりました。また、本社の企画だけに留まらず、支店単位での講演会や医療情報サイトと連動したBtoBtoC の講演会にも利用されています。

最近では、各地の講演会場から全国にライブ配信する「出前開催」にも力を入れています。今年度からはニュートラシューティカルズ事業部でも活用が決まっており、多種多様な情報提供が Web を介して行われます。

「Mediasite Event Service」を活用

Web 講演会を開催する場合、撮影、録音、インターネット技術者などのスタッフが必要となります。いくら簡単なシステムといっても、こういったスタッフを自社で育てるのは大変なことです。また、専門業者に委託するとかなりの費用負担になります。大塚製薬では、メディアサイトの「Mediasite Event Service」を活用することによって、低価格で Web 講演会を開催することを実現しています。

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「Mediasite Event Service」とは、メディアサイトのスタッフがレコーダーを含む機材の準備から回線の手配、Web 講演会の運用、運営を全て担うイベント収録配信のサービスです。基本的には事前の打ち合わせも不要で、大塚製薬の製品担当者や演者は当日会場へ行くだけなので、年間 100 回以上の Web 講演会もあまり負担になっていないようです。

「Live On Seminar」は、受講する医療機関にも気軽に参加できるというメリットがありますが、開催する側の大塚製薬にとってのメリットも少なくありません。「当社にとっては、1,000 名規模の講演会が安価に実施できることが大きなメリットです。コストパフォーマンスは Web 講演会が一番良いと言われています」とのことで、コストパフォーマンスの良さに担当者も満足の様子です。

今後は「週2回ペースの年間目標回数を必達で頑張りたいと思っています」と、上田さんはさらに「Live On Seminar」を充実させていきたい考えです。